●それでもボクはやってない

それでもボクはやってしまった!?
『それでもボクはやってない』鑑賞。就職の面接に履歴書を忘れたかもと電車を途中下車。やはり忘れていたが、とりあえず面接会場へと満員電車に無理矢理乗り込む。そんな些細な偶然が重なって、痴漢と間違われてしまう。
取り調べから拘留、起訴と、ところてんを付くように作り出される「えん罪」に恐怖を覚えると共に、裁判官もまた、限界を持った一人の人間であり、人間がやることには完全はありえないんだなあと考えさせられる映画でした。
劇中、弁護士役の役所広司さんが語る「この国の裁判は、間違って有罪にすることを一番恐れてるんじゃないんです。無罪にすることを一番恐れてるんです」という台詞が心に残りました。有罪の人を無実にしてしまう方を恐れていると。そして、無罪である事の証明の、何と難しいことか…。
元々、阿弥陀様から観れば、私たちの全てが不完全で、皆、救われるべき凡夫なのではないでしょうか。
さて、内職の製本業。この度、大量の不良品を出してしまった。人間のやることに完全はあり得ないとつぶやいてみるが、現実はゐと「厳し」。トホホ…
●映画情報
解説・あらすじ
「Shall we ダンス?」の周防正行監督、11年ぶりの新作は、痴漢冤罪事件をテーマにした社会派法廷ドラマ。通勤ラッシュ時に電車に乗っていたフリーターの徹平は、電車を乗り換える際に女子中学生から痴漢行為を問いただされ、そのまま駅事務所、そして警察へと連行される。警察、検察の執拗な取り調べにも、徹平は「ボクはやってない」と答え続けるが……。主演の徹平に加瀬亮、共演に瀬戸朝香、役所広司ら。
2006年製作/143分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2007年1月20日
スタッフ・キャスト
監督
周防正行
製作
亀山千広
エクゼクティブプロデューサー
桝井省志
金子徹平:加瀬亮
須藤莉子:瀬戸朝香
斉藤達雄:山本耕史
金子豊子:もたいまさこ
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