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報恩講(ほうおんこう)とは?丹波市・明顕寺で、親鸞聖人のご恩に感謝する一日を

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2025.06.10

「お寺から『報恩講』のお知らせが届いたけど、一体どんな行事なんだろう?」 「報恩講って、必ず参加しないといけないもの?」 「何だか難しそうで、お寺に行くのは少し勇気がいるな…」

明顕寺の檀家様や、門徒様であっても、この「報恩講」という言葉に、少しだけ戸惑いや難しさを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

こんにちは。兵庫県丹波市の真宗大谷派 明顕寺(みょうけんじ)です。

報恩講は、浄土真宗の宗祖(しゅうそ)である親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご命日の法要であり、一年で最も大切で、そして最も賑やかな行事です。決して難しいものではなく、どなた様にもお参りいただける、温かい感謝の集いです。

この記事では、報恩講が持つ意味や、明顕寺での過ごし方について、分かりやすくご紹介いたします。

報恩講は「親鸞聖人への感謝のお参り」です

私たちは、何か嬉しいことや有り難いことがあった時、自然と「ありがとう」という言葉を口にしますよね。報恩講は、まさにその「ありがとう」を、親鸞聖人にお伝えするための法要です。

親鸞聖人は、厳しい修行を積んだ者だけでなく、「どんな人でも、ただ念仏を称えれば、阿弥陀如来(あみだにょらい)によって必ず救われる」という、画期的な教えを広めてくださいました。その生涯は、決して平坦な道のりではありませんでしたが、常に私たち民衆の側に立ち、仏様の慈悲を説き続けてくださったのです。

この親鸞聖人のご苦労と、その教えに出会えたことへの感謝(報恩)の気持ちを、皆で集い、改めて心に刻む。それが報恩講の最も大切な心です。

明顕寺の報恩講では、何をするの?

明顕寺では、毎年、親鸞聖人のご命日である11月28日に近い日程で報恩講を執り行っています。(※具体的な日程は、年によって変動しますので、改めてご案内いたします)

当日は、特別な荘厳(しょうごん)で飾られた本堂で、住職による読経が行われます。また、皆様に仏様の教えをより深く、そして分かりやすくお伝えするための**「法話(ほうわ)」**の時間も大切にしています。

法話と聞くと、「退屈そう」「難しそう」というイメージがあるかもしれません。しかし、そんなことはありません。自衛官から僧侶になった当山の住職が、自身の経験や日々の暮らしの中にある出来事を交えながら、親鸞聖人の教えを皆様の身近な言葉でお話しします。時には笑いも起こるような、和やかなひとときです。

普段なかなかお会いできないご近所の方々と顔を合わせ、お茶を飲みながら談笑するのも、報恩講の楽しみの一つです。

どなたでも、どうぞお気軽にお参りください

報恩講は、明顕寺の檀家様や門徒様はもちろんのこと、

「浄土真宗の教えに少し興味がある」 「お寺の行事に参加してみたい」 「住職の法話を聞いてみたい」

とお考えの、**どなた様でもご自由にご参加いただけます。**服装も、普段着で全く問題ありません。どうぞ、ご家族やご友人もお誘い合わせの上、お散歩のついでに立ち寄るような、気軽な気持ちでお越しください。

500年以上の歴史を持つ明顕寺の門は、いつでも、誰にでも開かれています。親鸞聖人が私たちに残してくださった温かい教えに触れ、心穏やかな一日を過ごしてみませんか。

皆様のお参りを、心よりお待ちしております。

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