「そろそろ、自分の終活を考え始めないと…」 「エンディングノートを買ってみたけど、何から書けばいいのやら…」 「子供に迷惑はかけたくない。でも、お金や供養の話は、なんだか切り出しにくくて…」
「終活」という言葉が一般的になり、ご自身の人生の終え方について、前向きに準備をされる方が増えてきました。それは、残りの人生をより良く、安心して生きるための、非常に尊い活動です。
こんにちは。兵庫県丹波市の真宗大谷派 明顕寺(みょうけんじ)です。
皆様は「終活」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。持ち物の整理(生前整理)、遺言書の作成、介護や医療の希望、そしてお葬式やお墓のこと。もちろん、これらはどれも大切な準備です。
しかし、本当に重要な**『心の整理』や『供養のあり方』**について、利害関係なく、心から安心して相談できる相手は、意外と少ないのではないでしょうか。私たちお寺は、そんな時こそ、皆様のお力になれる存在です。
なぜ終活の相談に、お寺が最適なのか
終活の相談窓口は、行政書士や葬儀社、金融機関など様々です。その中で、お寺にご相談いただくことには、他にはない3つの大きな意味があります。
1. 利益が目的ではありません お寺の終活相談は、商品を売ったり、契約を取ったりすることが目的ではありません。あくまでも、皆様が抱える不安や悩みに寄り添い、仏様の教えを拠り所に、心が軽くなるお手伝いをすることが本分です。ですから、安心して胸の内をお話しいただけます。
2. 「その後」の専門家です 私たちは、日々ご葬儀やご法事を通して、故人様をお見送りし、残されたご家族の様々な想いに触れています。「こうしておけば、ご家族が安心された」「こういう点で、後々ご家族が困っていた」という、数多くの実例を知る「その後」の専門家です。その経験から、本当に価値のある、後悔しないための準備について、具体的なアドバイスができます。
3. 「心」の問題に寄り添います 終活は、事務的な手続きだけではありません。ご自身の人生を振り返る中で、後悔の念や、死への恐怖、家族への伝えきれない想いなど、様々な感情が湧き上がってくるものです。そうした形のない「心」の問題に、宗教者として、そして一人の人間として、深く耳を傾け、寄り添うことができるのが、住職という存在です。
明顕寺の終活相談で、お話しいただけること
「お寺での終活相談って、具体的に何ができるの?」という方のために、ご相談いただける内容の例を挙げます。
- お墓・納骨堂のこと 「自分が入る場所を、自分の目で見て、納得して決めておきたい」「子供に管理の負担をかけない永代供養について知りたい」など、ご自身の眠る場所に関するご相談。生前のご見学も随時可能です。
- ご葬儀のこと 「家族だけで、ささやかに見送ってほしい」「好きだった音楽をかけてほしい」など、ご自身の葬儀に関するご希望をお伺いし、エンディングノートに残すお手伝いをします。
- 生前法名(ほうみょう)のこと 浄土真宗では、仏弟子となった証として「法名」をいただきます。これをご生前のうちにお受けになるのが「生前法名」です。仏様とのご縁をいただき、心安らかな日々を送るための、大きな心の支えとなります。
- ご家族への想いを、形にすること ご家族への感謝の気持ちや、伝えておきたい大切なこと。住職が第三者としてお話をお伺いすることで、ご自身の気持ちが整理され、ご家族に伝える際の橋渡し役になることもできます。
もちろん、これら以外の、漠然とした人生への不安や、誰にも話せないお悩みなども、どうぞお気兼ねなくお話しください。
まとめ:終活は、未来への贈り物
終活は、決して「死ぬための準備」ではありません。 それは、これまで生きてきた自分の人生を慈しみ、残りの時間を穏やかに、そして前向きに生きるための活動です。そして、残されるご家族が、あなたの死後も困ったり、悩んだりすることのないように道を整えてあげる、最後の愛情表現であり、未来への贈り物なのかもしれません。
「終活、始めようかな」。そう思った時が、始めどきです。 まずは、お茶を飲みに来るようなお気持ちで、お気軽に明顕寺までご相談ください。元自衛官という経歴を持つ住職が、皆様のお話をじっくりと、親身にお伺いいたします。もちろん、ご相談は無料です。