永代供養
墓じまい
納骨の実例
まず、ご事情を伺い、急がず、ご親族の間でよく話し合っていただくことをお勧めしています。
墓じまいをすることだけが答えではありません。それぞれのご家庭の事情に合わせて、一緒に考えていきます。
ケース①
遠方に住み、お墓の管理が難しくなったAさん
Aさんは、仕事の関係で遠方へ引っ越されました。
毎年お墓参りには来られていましたが、お子さんたちもそれぞれ別世帯で暮らしておられ、今後、お墓を管理していくことが難しくなっていました。
また、年回法要など、お寺とのお付き合いを子どもたちが続けてくれるかも分かりません。
一方で、
「ご先祖を蔑ろにはしたくない」
という思いも持っておられました。
ご相談を重ねた結果、明顕寺のお墓を墓じまいし、ご遺骨を明顕寺の共同納骨堂へ納め、永代供養することになりました。
Aさんご家族は、今後はお住まいの近くのお寺で、新たにご縁を結ばれることになりました。
墓じまいまで
Aさんには懇意にされている石材店がなかったため、住職から石材店をご紹介しました。
墓じまいには、墓石を撤去して墓所を更地にする方法のほか、墓地の状況や管理上の条件によっては、墓石を伏せてそのまま残す方法もあります。
Aさんのお墓には十体以上の墓石がありました。
すべて撤去すると費用が高額になるため、石材店から説明を受けたうえで、墓石を伏せる方法を選ばれました。
住職も墓所の場所を知っていましたので、石材店の方をご案内し、現地を確認して見積書を作成してもらいました。
半月後、墓前でお勤めをし、ご遺骨と墓所の土を骨壺に収めました。
後日、ご家族とともに本堂で永代経法要をお勤めし、境内にある共同納骨堂へ納骨しました。
納骨後、Aさんが、
「また、お参りに来ます。子どもたちには、お前たちのルーツはここにあると、改めて伝えます」
と仰いました。
その晴れやかなお顔が、今でも印象に残っています。
Aさんの場合の費用
・墓前でのお勤め
お布施 2万円
・永代経法要
30万円
・共同納骨堂への納骨
10万円
・墓石工事費 石材店からの見積りによる
墓じまいの工事費は、墓石の数、墓地の広さ、重機が入れるかどうかなどによって大きく変わります。
明顕寺の共同納骨堂については、納骨後の年間管理費等はいただいていません。
なお、共同納骨堂に収めた場合、遺骨の返還はできません。
ケース②
故郷と明顕寺、二つの場所に分骨した父
これは、私自身の話です。
私は石川県から明顕寺に入寺しました。後年、実家の父を丹波に引き取り、六年間、一緒に暮らしながら介護しました。
箕面市には父の妹がおり、介護中も父を連れて何度も訪ねました。
父は生前、
「石川に納骨堂を購入してあるから、そこに収めてくれ」
と言っていました。
葬儀の後、父の遺骨を分骨し、明顕寺の墓所と、父が用意していた石川県の納骨堂の二か所に納めました。
箕面の伯母は、
「近くにお参りできる所があって嬉しい」
と、とても喜んでくれました。
石川の納骨堂にも、年に一度、娘を連れてお参りしています。
お参りの後には、石川の美味しい魚をふんだんに食べさせています。
娘にもこれから先、
「また石川へお参りに行こう」
と思ってもらえるよう、現在、餌付け中です。
ケース③
息子のために――個別納骨堂を選ばれたBさん
Bさんご夫妻が、
「息子にお墓の負担を残したくない」
と、ご先祖のお墓をしまいたいと相談に来られました。
「お二人のお骨は、将来どうされるのですか」
と伺うと、
「私たちは、どうしてもらってもかまわない」
とのことでした。
そこで墓じまいをし、ご先祖のご遺骨を共同納骨堂に納めました。
ところが後日、Bさんから連絡がありました。
息子さんにそのことを話すと、
「親の骨だけを残してもらっても困る」
と言われたそうです。
そこで改めてご家族で話し合われ、Bさんご夫妻ご自身の将来の納骨場所として、屋内にある個別納骨堂を選ばれることになりました。
Bさんの場合の費用
・墓前でのお勤め
お布施 2万円
・共同納骨堂への納骨
10万円
・個別納骨堂
60万円
・墓石工事費 石材店からの見積りによる
個別納骨堂は、いわば「屋内のお墓」のようなものです。
専用のご本尊が付属し、最大9体の骨壺を納めることができます。
納骨庫の鍵は各家で管理していただきます。
個別に骨壺を安置するため、必要に応じてご遺骨を取り出すこともできます。
なお、個別納骨堂についても、納骨後の年間管理費等はいただいていません。
真宗大谷派 明顕寺
住 職 廣崎秀行
※掲載している金額は、それぞれの事例当時のものです。墓地の状況やご希望によって費用は異なりますので、詳しくはご相談ください。
さまざまなご事情も含め、
「こんなことを聞いてもいいのかな」
ということでも、どうぞご相談ください。